さいたまミニ支部主催で浦和のスタジオ・プラネットにて、第四代支部長・故石井恵子さんのお嬢さんの石井すみれさんに晩年のお母様との日々を語っていただきました。
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24名の参加者の大半は、石井さんを思い出しながら、自分事として熱心に耳を傾けていました。
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1930年生まれの石井恵子さんは、女子大を出て得意の英語や日本一になったタイプのスキルを活かし、70歳まで第一線でお仕事をして、その後は盆石などの趣味とともに埼玉支部の活動をとても楽しんでいらっしゃいました。
娘のすみれさんは、アメリカ留学後、海外でお仕事をしていましたが、2011年に恵子さんが80歳になったのを機に帰国し、両親が暮らしやすいように実家をリフォームしたり、父親を見送ったり、住んでいた借地を等価交換などで所有地とし、恵子さんに頼まれて「墓じまい」をしたりと、様々なサポートをしていました。
米寿を境に脳血管障害による認知機能の低下がみられるようになりました。

◆物忘れが多くなった時にやったこと

・家事代行サービスと介護保険のサービスと併用
・現金の管理、財産の把握
・各種パスワードの管理
・母の友人たちとの連携でフォローしてもらう
・セコムの見守りサービス

テクノロジーの助けも借りました

・薬の場所にリモートカメラを設置し把握
・iPhone ヘルスケアアプリ(緊急連絡の設定)
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・失くしもの防止 Tile Air Tag
・スマホで位置情報やカレンダーを共有する
・リモートでTVやエアコンの操作が可能に e.g.Nature Remo

◆送る側として学んだこと

・一人で抱え込まない
(信頼する友達たちに愚痴や弱音を吐いて支えられた)
・テクノロジーや家事代行など他力を利用する
・ケアマネージャーや医者の言葉を鵜呑みに信じない
・仕事はできれば続ける
・葬儀屋はあらかじめ決めておくとスムーズ
・自分が良かれと思ったことが、必ずしも当人が望むことではない

◆送られる側の心得

・処方されている薬を把握し、持病や病歴を列挙しておく
・延命治療を希望するかどうか明記しておく
・遺言書、エンディングノートなど意思を伝えるものを用意しておく
・残される家族や友人に生前にメッセージを残す
・サポートしてくださる方々への金銭の負担を軽減
・断捨離!

下記の赤枠は冷蔵庫の横に貼っていた言葉。日常で実践していました。
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恵子さんはエンディングノートの「これからの人生をどのように過ごしたいか」という欄に「お迎えが来るまで楽しく積極的に生きていく」と記していたそうです。
そしていつも、こう言ってくださっていたそうです。
「あなたはどんなにしても後悔するだろうけど、十分にしてくれたわよ。ありがとう」

2019年、恵子さんは主治医が変わり、薬が変わったことで一気に体調を崩し入院し、すみれさんは休職し自宅で介護をする覚悟を決めて介護ベッドなどの環境も整えたところで退院の日に88歳で急逝されました。
エンディングノートに書かれていた希望通りのお別れ会をし、断片的な一面しか知らない方々のために、親族、妹、近隣の方、元同僚、同窓会を代表としては小澤秀子さんにそれぞれ恵子さんとの思い出を語って頂き、大勢の方に「石井さんらしい、温かい、いいお葬式だった」と言われたそうです。

参加者のみなさんは、ありし日の石井さんのお姿を思い出し、茶話会ではたくさんの楽しい思い出話が語られました。
送る側も送られる側も、最後の日々をよりよく生きるための知恵をたくさんいただきました。