今回(5.18開催)の講師は医師で登山家の今井通子氏。
石原女史が、種々の審議会や委員会などで出会い、「発言の内容がいつも新しい」ことに感心、講演を依頼なさったとのこと。

話の主旨は、自然がいかに人間を育てるか、ということでした。昨今、親を殺す子供、子供を殺す親など、とんでもない事件が続くが、こうしたことの原因の一つに、現代生活から自然がなくなってしまったことにあるのではないか、との指摘でした。

こう書くと、そんなことは誰でも言っている、耳にタコだ、と思われる方もおいでかと思いますが、それが今井さんの話になると、突然に真実味を持ち、迫力満点になるのです。

というのも、彼女の言葉が彼女自身の豊富な体験に基づいていて、具体例がぼんぼんでるからです。何しろ女性として世界で初めてヨーロッパの三大北壁を制覇し、その成功の日(1971.7.17)に、グランドジュラスの山頂で、登山家高橋氏との結婚式までやってしまうという、行動力の塊みたいな女性です。

輝かしい登山暦の数々はネットに紹介されていますので、お読みいただくとして、彼女がこのように挑戦的であり続けられるのも、その力を自然から学んだから、と彼女はいいます。

ヨーロッパの人々が自然の中のバカンスを大切にするのも、自然が人間に与える影響を重視するからではないか、と彼女は考えています。彼女はこれを「積極休養」と表現、成長に不可欠なものと強調しました。この指摘は、私の心にキラリと響きました。

私がかねてから不思議に思っていたのは、医師(東京女子医大腎総合医療センターに今年3月まで勤務)という忙しい仕事をしながら如何にしてあのように半端じゃない登山活動を続けられるのかということでした。

それが、強い意志によってできること、その力も自然からの贈り物であることが納得できました。

たまたま明日からスコットランドからイギリスの田園を訪ねる旅に出かけるのですが、そこの自然がどのように素晴らしいのか、それは人々の暮らしにどのように位置づいているのか探ってみたいと思います。「積極休養」にしたいと思います。

以上、感想だけの雑な報告で済みません。時間切れです。          <O>