第11回「埼玉支部の集い」は2008年5月17日(土)午後1時より大宮ソニックシティー市民ホールにおいて73名の参加を得て開催されました。



★第1部総会は叶玲子さん司会のもと、校歌斉唱、佐多支部長挨拶で始まりました。次に、支部長司会のもと総会議事の第1号議案と第2号議事案が提出されそれぞれ無事承認されました。 また部屋の後部には青木玉さんの著作や同窓会本部と支部のイベントのお知らせや写真が掲示されました。


★第2部は、青木玉講師(49専国)による講演「いま思うこと」が行われました。 
 

 
 青木さんはそのスリムな長身を紺色のお着物に包み白地に若楓の帯をしめられ、とても80歳近い方とは思えぬお姿でお見えになりました。 厳格な祖父幸田露伴と愛情あふれる母幸田文のこと、そして特に東京女子大で受けた教育のことなどを、聴く者をしてあたかも随筆を読んでいるかのように感じさせるお話しぶりでした。 内容は露伴と文さんのことは報告文の量の関係上割愛させていただき作品で読んでいただくとして、青木さんが今回最もお伝えになりたかった女子大でうけた教育の偉大さということに絞り以下のようにさせていただきます。

  学校教育というものは、ただ知識の授受だけでなく、何か事に遭遇した時に発揮される個人の能力や、集団たとえば同窓会活動における助け合う力とお互いを理解しあう力をも育むものである。(ここで昨年入院中の夫君を東京に残しての同窓会名古屋支部での講演の際に受けた見ず知らずの同窓生たちからの深い配慮の数々を、ぜひ今日伝えたい事として話された)
 また学校というものは有るようなものであり無いようなものでもある。しかし当たり前に先生がおり同級生がおり一緒に時間を過ごしたというただそのことだけで、難局を切り開く力が内から外から与えられる有難さがある。 事に当たって「頑張って乗り越えてみよう」というほうに賭ける気持ちを持つことができる。 こうした力は、女子大での生活を通して知らず知らずのうちに分け与えられた新渡戸先生と安井先生の建学の精神によるものであろう。 そのことに気づくか気づかないかは別として、母校に寄せる心を形にならなくてもよいので持って欲しい。
  
 非常にかいつまんだところ以上のようなお話でしたが、わが埼玉支部の交流や活動はまさにこの建学の精神を地で行っているようで誇らしくも嬉しくも思いました。



★第3部茶話会は玉水祥子さんによって進められました。 青木玉さんもご参加くださり、和やかな歓談、美味しいケーキと飲み物、これぞ親睦の真骨頂ともいうべきひとときでした。 新規参加の方々の一言ご挨拶や若い同窓生がたの参加で支部にまた新しい風が吹くことを感じました。 青木玉さんを囲んでの各グループでの写真撮影も行われ、石井、小澤両カメラマンが活躍してくださいました。 またこの部屋の一隅で、手芸の会の作品が展示されました。 <NH>