五月晴れの平成25年5月18日(土) 
埼玉会館にて支部の集いが開催されました。
 

手芸の会のお店も出店され、61名の方が参加されました。


第一部 総会
(13:00~13:40)

校歌斉唱の後、志賀支部長が、昨年は無事15周年を祝うことが出来たこと、周りの方のご協力への感謝、被災学生に対する募金活動への感謝などを述べられ、母校の創立百周年記念観劇会へのご支援をお願いされました。
志賀支部長

第一号議案 2012年度活動報告 2013年度活動計画(案)
第二号議案 2012年度収支報告 2013年度予算(案)
第三号議案 役員改選(案)

活動計画では昨年12月の運営委員会の時に東部ミニ支部立ち上げの要請が出て、約500名の会員のいる春日部、越谷など東部地区にミニ支部を立ち上げることを支部として取り組むことになりました。
ともに賛成多数の拍手で可決いたしました。


第二部 講演会 (14:00~15:30)

「言葉の花束をあなたに
~学びと貢献」
 講師 好本惠さん (アナウンサー 十文字学園女子大学特任教授)

  好本さん

どちらかと言うと私は「地味でさえないアナウンサー」
でも「しぶとい」と言われている。
「しぶとい」は東京女子大学の校風でないか。

◆女子大生だった頃
穏やかな校風の中で、漱石、源氏物語、硬式庭球部、宗教学、
クリスマスキャロル・メサイア、華道などやりたいことが沢山あり、
のびのびと取り組んでいたが、
山口青邨先生の俳句研究会に入りそびれたのが、
悔やまれる。

◆就職
松村緑先生の「日本語を大切に」という言葉を胸に、
夢中で就職活動をした。
NHKの面接官の言葉で演出志望をやめ、
表現することが好きなのでアナウンサー志望となり
1976年アナウンサーになる。
振り返ると記憶がないほど忙しい日々を過ごした。

◆退職してアメリカへ
夫の留学が決まり5年で退職を余儀なくされ渡米。
コーネル大の日本語教育のジョーデン先生の研究室を訪ね、
ゼミへの参加と音声教材作りに参加させてもらう。
毎日凄く楽しい日々を過ごしていたのに、
仕事の夢ばかりみるようになって
病気になりそうなくらい仕事がしたくて、
帰国後フリーの仕事を始める。

◆2度の妊娠は「ただ今充電中!」
8年目に妊娠し、2度の出産をし
仕事を休む時に焦燥感を感じたが「ただ今充電中!」と考えた。
西宮に夫が転勤した時は、子育て中で焦りを感じたが
朗読ボランティアなどで細々と声を出し続けた。
「言葉」が勇気をくれた。

息子の最初の言葉が「よいと」(ヨイショ)だったので
面白くて覚えた言葉を集めた。
子どもの言葉の数は幾何級数的に伸びて行った。
そんな中で焦燥感は薄れていった。
自分の得意分野で人間の発達を観察するのは素晴らしい。

◆阿部なをさんとの思い出

「きょうの料理」でずっと指名してくださった。
お産の時「しばらく母である時間を存分に楽しんで…
またご一緒に」と書いてくださった。
勇気をいただいたお手紙は宝物。

※お薦めの本(絶版) 
小鉢の心意気 (ちくま文庫): 阿部 なを http://is.gd/e930w7

◆アナウンサーの仕事の醍醐味
・人と協力して創る楽しさ、達成感
・出会いの感動
・日本語を大切に考える表現者  …

◆子どもたちに対する思い
マザリーズとは
・声が高くなる
・抑揚がある
・間が空く
・繰り返し
この声掛けで赤ちゃんの反応がよくなり発達を助ける

地域で大人が子どもたちに「言葉の花束」を贈ることで
昔ながらの「地域」を取り戻したい。

◆生涯現役で地域に貢献するためには
物事に興味や関心を持つように努める

◆丸山キヨ子先生の言葉
「暮らしの中で文学をすればいい」
日々の暮らしの中で「好き」を持ち続け、学ぶ姿勢が若さのポイント

◆最後に
同窓会の仕事は学びと貢献を大事にする活動だ。
いつまでも若々しくすごすためにも、どうぞお続けください。



若々しくてお綺麗で「地味でさえない」なんて!
たくさんの大切な方たちからの言葉の花束によって勇気づけられ、
動けない時は「ただ今充電中!」と気持ちを切り替え
言葉を通じて自らを豊かにし、
社会や子どもたちに貢献しようとする生き方は
自らもまた言葉の花束で周りを幸せにしてゆきたい
という強い思いが伝わってきました。

「もう年で何も出来ない」という先輩の質問に答えて
無財の七施 慈顔施 言辞施 和顔施…」
と言う言葉を教えて下さいました。
「愛情を込めた言葉や微笑で、
 地域の子どもを二重、三重に抱っこしましょう」
と温かい言葉で締めくくられました。


第三部 茶話会 (15:40~15:30)

ミニ支部やサークル代表の報告の後、
初めての参加された方のお話をお聞きしていたら、
あっという間に楽しい時間が過ぎてゆきました。


手芸の会からも寄付があり、
被災学生への寄付金合計は15,000円となりました。
ご協力ありがとうございました。

旧役員の小野さんと倉澤さんの作って下さったアルバムをご覧ください。
   ↓
アルバム「第16回支部の集い」

                ひさごん